算数【応用】余りのある計算

問1

ヒント
【余りが同じ場合】
〇で割っても△で割っても余りが同じ数のときは、〇と△の最小公倍数に余りを足した数となる。

(1)15で割っても18で割っても11余る3けたの整数のうち、最も大きい整数はいくつですか。

答え(1)
911
解き方(1)
求める数は、15と18の最小公倍数より11大きい数である。15と18の最小公倍数は90なので、
90 × 11 + 11 = 1001
90 × 10 + 11 = 911

(2)10以上300以下の整数のうち、6で割っても8で割っても余りが3になる数は何個ありますか。

答え(2)
12個
解き方(2)
求める数は、6と8の最小公倍数24より3大きい数になる。300以下の整数で24で割り切れる整数の数は、300 ÷ 24 = 12 あまり 12 なので12個ある。最も小さい数で24(24×1)、最も大きい数で288(24×12)。
最も小さい数:24 + 3 = 27、最も大きい数:288 + 3 = 291となる。
よって、12個

問2

ヒント
【余りは異なるが、割る数と余りの差が同じになる場合】
割る数の最小公倍数より、割る数と余りの差だけ小さい数となる。

(1)11で割ると7余り、12で割ると8余る整数のうち、一番小さい整数はいくつですか。

答え(1)
128
解き方(1)
11と12の最小公倍数は132、割る数と余りの差はどちらも4なので、求める数は、
132 – 4 = 128

(2)15で割ると9余り、12で割ると6余る最も小さい整数はいくつですか。

答え(2)
54
解き方(2)
15と12の最小公倍数は60、割る数と余りの差はどちらも6なので、求める数は、
60 – 6 = 54

(3)7で割れば3余り、5で割れば1余る数のうち、100に最も近い整数はいくつですか。

答え(3)
101
解き方(3)
7と5の最小公倍数は35、割る数と余りの差はどちらも4なので、求める数は35の倍数より4小さい整数
35 × 3 – 4 = 101
35 × 2 – 4 = 66

(4)7で割ると2余り、9で割ると4余るような数のうち、最も小さい整数はいくつですか。

答え(4)
58
解き方(4)
7と9の最小公倍数は63、割る数と余りの差はどちらも5より、
63 – 5 = 58

(5)6で割ると3余り、8で割ると5余る整数のうち、200に最も近い整数はいくつですか。

答え(5)
189
解き方(5)
6と8の最小公倍数は24、割る数と余りの差はどちらも3より、求める数は24の倍数より3小さい整数
24 × 8 – 3 = 189
24 × 9 – 3 = 213

問3

ヒント
【余りも、割る数と余りの差も異なる場合】
実際に書き出して、条件に合う最も小さい数を見つける。その後は、割る数の最小公倍数ごとに現れる。

(1)7で割ると3余り、6で割ると4余る整数のうち、最も小さい整数を答えなさい。

答え(1)
10
解き方(1)
7で割ると3余る数:3, 10, 17…
6で割ると4余る数:4, 10, 16…
条件を満たす最も小さい数は10

(2)4で割ると3余り、5で割ると2余る数のうち、100に一番近い整数を求めなさい。

答え(2)
107
解き方(2)
4で割ると3余る数:3, 7, 11, …
5で割ると2余る数:2, 7, 12…
条件を満たす最も小さい数は7で、その後は4と5の最小公倍数20ごとに現れるので、
7 + 20 × 4 = 87
7 + 20 × 5 = 107
よって、100に近いのは107

(3)6で割ると5余り、8で割ると3余る数のうち、300に一番近い整数を求めなさい。

答え(3)
299
解き方(3)
6で割ると5余る数:5, 11, 17, …
8で割ると3余る数:3, 11, …
条件を満たす最も小さい数は11で、その後は6と8の最小公倍数24ごとに現れるので、
11 + 24 × 12 = 299
よって、299

(4)5で割ると2余り、6で割ると4余る数のうち、100に一番近い整数を求めなさい。

答え(4)
112
解き方(4)
5で割ると2余る数:2, 7, 12, 17, 22, …
6で割ると4余る数:4, 10, 16, 22, …
条件を満たす最も小さい数は22で、その後は5と6の最小公倍数30ごとに現れるので、
22 + 30 × 3 = 112
22 + 30 × 2 = 82
よって、112

(5)1から100までの整数のうち、5で割ると3余り、7で割ると4余る整数は何個ありますか。

答え(5)
3個
解き方(5)
5で割ると3余る数:3, 8, 13, 18, …
7で割ると4余る数:4, 11, 18, …
条件を満たす最も小さい数は18で、その後は5と7の最小公倍数35ごとに現れるので、
18 + 35 = 53
53 + 35 = 88
よって、3個

(6)5で割ると2余り、11で割ると5余る整数のうち300に一番近い数はいくつですか。

答え(6)
302
解き方(6)
5で割ると2余る数:2, 7, 12, 17, 22, 27, …
11で割ると5余る数:5, 16, 27, …
条件を満たす最も小さい数は27で、その後は5と11の最小公倍数55ごとに現れるので、
27 + 55 × 5 = 302

問4

ミカン1個の値段は60円ですが、5個買うごとに250円になります。このミカンをいくつか買ったときの代金が680円でした。ミカンを何個買いましたか。 

答え
13個
解き方
680 ÷ 250 = 2 あまり 180 より、
5個250円で買ったのは2セットなので、個数は 5 × 2 = 10(個)
1個60円で買った個数は 180 ÷ 60 = 3(個)
全部で、10 + 3 = 13(個)

問5

いくつかのキャンディーをある人数の子どもたちに配ります。1人5個ずつ配ると2個足りず、1人4個ずつ配ると14個余ります。

(1)子どもの人数は何人ですか。

答え(1)
16人
解き方(1)
子どもの人数を \(\boxed{ }\) 人とすると。キャンディーの個数は、
5個ずつ配る場合、5 × \(\boxed{ }\) – 2 (個)
4個ずつ配る場合、4 × \(\boxed{ }\) + 14 (個)
と表すことができる。よって、子どもの人数は、
5 × \(\boxed{ }\) – 2 = 4 × \(\boxed{ }\) + 14
\(\boxed{ }\) = 16(人)

(2)キャンディーの個数は何個ですか。

答え(2)
78個
解き方(2)
キャンディーの個数は、5 × 16 – 2 = 78(個)

問6

(1)何台かの長いすに生徒が座ります。1台の長いすに4人ずつ座ると、6人の生徒が座れませんでした。1台の長いすに5人ずつ座ると、最後の長いすには1人だけが座りました。生徒は全部で何人いますか。

答え(1)
46人
解き方(1)
長いすの数を \(\boxed{ }\) 台とすると、生徒の人数は、
4人ずつ座る場合、4 × \(\boxed{ }\) + 6 (人)
5人ずつ座る場合、5 × ( \(\boxed{ }\) – 1) + 1 (人) ・・・長いすを1減らしたら1人の生徒が座れなかったと言い換えることができる。
よって、長いすの数は、
4 × \(\boxed{ }\) + 6 = 5 × ( \(\boxed{ }\) – 1) + 1
\(\boxed{ }\) = 10(台)
生徒の人数は、4 × 10 + 6 = 46(人)

(2)何枚かのクッキーを何人かの子どもたちに配ります。1人に5枚ずつ配ると10枚あまります。1人に7枚ずつ配ると最後の1人には3枚しか配ることができません。このとき、子どもは何人いますか。

答え(2)
7人
解き方(2)
子どもの数を \(\boxed{ }\) 人とすると、クッキーの枚数は、
5枚ずつ配る場合、5 × \(\boxed{ }\) + 10 (枚)
7枚ずつ配る場合、7 × ( \(\boxed{ }\) – 1) + 3 (枚) ・・・子どもを1減らしたらクッキーが3枚あまると言い換えることができる。
よって、子どもの数は、
5 × \(\boxed{ }\) + 10 = 7 × ( \(\boxed{ }\) – 1) + 3
\(\boxed{ }\) = 7(人)

(3)りんごを、1人に4個ずつ配ると6個余り、1人に5個ずつ配ると2個足りなくなります、りんごは何個ありますか。

答え(3)
38個
解き方(3)
配る人数を \(\boxed{ }\) 人とすると、りんごの個数は、
4個ずつ配る場合、4 × \(\boxed{ }\) + 6 (個)
5個ずつ配る場合、5 × \(\boxed{ }\) – 2 (個)
と表すことができる。よって、配る人数は、
4 × \(\boxed{ }\) + 6 = 5 × \(\boxed{ }\) – 2
\(\boxed{ }\) = 8(人)
りんごの個数は、5 × 8 – 2 = 38(個)

(4)チョコレートを何人かの子どもに分けます。1人に3個ずつ分けると16個余り、1人に5個ずつ分けると4個不足します。子どもは何人いますか。また、このときチョコレートは何個ありますか。

答え(4)
子ども:10人 チョコレート:46個
解き方(4)
子どもの数を \(\boxed{ }\) 人とすると、チョコレートの個数は、
3個ずつ分ける場合、3 × \(\boxed{ }\) + 16 (個)
5個ずつ分ける場合、5 × \(\boxed{ }\) – 4 (個)
と表すことができる。よって、子どもの数は、
3 × \(\boxed{ }\) + 16 = 5 × \(\boxed{ }\) – 4
\(\boxed{ }\) = 10(人)
チョコレートの個数は、3 × 10 + 16 = 46(個)

(5)いくつかのキャンディーを子どもたちに配ります。はじめの10人に5個ずつ、残りの子どもに7個ずつ配ろうとしたところ、あと20個足りませんでした。そこで、全員に6個ずつ配ると10個余りました。キャンディーは何個ありますか。

答え(5)
310個
解き方(5)
10人以外の残りの子どもの数を \(\boxed{ }\) 人とする。
5 × 10 + 7 × \(\boxed{ }\) – 20 = 6 × (10 + \(\boxed{ }\) ) + 10
\(\boxed{ }\) = 40(人)
キャンディーの個数は、6 × (10 + 40) + 10 = 310(個)

問7

382を割ると14余り、279を割ると7余る整数はいくつですか。

ヒント
aを割るとb余り、cを割るとd余る数は、a – b と c – d の公約数のうち、余りのb、dの大きい方より大きい数となる。
答え
16
解き方
382 – 14 = 368 と279 – 7 = 272 の最大公約数は16となり、16の約数のうち14より大きい数は16

問8

3つの整数597、876、2023をある数で割ると余りが同じ数になります。余りはいくつですか。

ヒント
aを割ってもbを割ってもcを割っても余りが等しくなる数は、2つの数どうしの差の公約数のうち、余りより大きい数となる。
答え
8
解き方
余りは1以上の整数
876 – 597 = 279、2023 – 876 = 1147
279と1147の公約数で、1より大きいのは31のみであることから、ある数は31
よって、597 ÷ 31 = 19 あまり 8

問9

あめを3個ずつ14人に配ると2個余ります。このあめを14人全員に4個ずつ配るためには、あめを何個増やす必要がありますか。

答え
12個
解き方
14人に4個ずつ配るためには、4 × 14個必要。今あるあめは3 × 12 + 2個である。
計算式にすると、4 × 14 – (3 × 14 + 2) = 12(個)

問10

(1)3で割ると2余る整数と、6で割ると3余る整数の和を3で割ると余りはいくつですか。

答え(1)
2
解き方(1)
3で割ると2余る整数は、3 × A + 2と表すことができる。
6で割ると3余る整数は、6 × B + 3と表すことができる。
これらの整数の和は、3 × A + 2 + 6 × B + 3 となる。この数を3で割るので、
3 × (A + 2 × B + 1) + 2
と表すことができるので、求める余りは2となる。

(2)7で割ると3余る整数と、7で割ると6余る整数の和を7で割ると余りはいくつですか。

答え(2)
2
解き方(2)
割る数が同じ場合、余りの和を割った余りとなる。
(3 + 6) ÷ 7 = 1 あまり 2

問11

(1)35で割ると商と余りが等しくなる数のうち、最も小さい数を答えなさい。

答え(1)
36
解き方(1)
商と余りaとすると、除法の原理より、35で割ると商と余りが等しくなる数は35 × a + a = 36 × aとなる。aは0より大きく35より小さい最も小さい整数なので1。よって、求める整数は36

(2)0でない整数のうち、20で割ると商と余りが等しくなる数は何個ありますか。

答え(2)
19個
解き方(2)
商と余りaとすると、除法の原理より、20で割ると商と余りが等しくなる数は20 × a + a = 21 × aとなる。aは0より大きく20より小さい整数なので、19個

(3)3けたの整数のうち、15で割ると商と余りが等しくなる数は何個ありますか。

答え(3)
8個
解き方(3)
商と余りaとすると、除法の原理より、15で割ると商と余りが等しくなる数は15 × a + a = 16 × aとなる。aは0より大きく15より小さい整数。そのうち、16 × a が3けたになるのは、
16 × 6 = 96
16 × 7 = 112
・・・
16 × 14 = 224
より、7、8、9、10、11、12、13、14の8個