理科【基本】動物と環境

問1 動物と季節環境

(1)昆虫

① 春になると、多くの昆虫が活動を始めます。その理由として適切なものをア~エから選びなさい。

ア. 雨が多くなるから

イ. 風が強くなるから

ウ. 気温が上がるから

エ. 夜が長くなるから

答え(1)- ①
解説(1)- ①
昆虫は体温を自分で調節できない「変温動物」です。気温が上がると体が動きやすくなり、冬のあいだ休んでいた昆虫が活動を始めます。

② 夏は昆虫が最も多く見られます。その理由として適切なものをア~エから選びなさい。

ア. 夜が短いから

イ. 冬の準備をしているから

ウ. 雨が少ないから

エ. エサが多く、成長しやすいから

答え(1)- ②
解説(1)- ②
夏は植物がよく育ち、花の蜜や葉っぱなどのエサが豊富です。気温も高く、昆虫が成長しやすいので、活動がとてもさかんになります。

③ 冬の昆虫の過ごし方として正しいものはどれですか。ア~エから選びなさい。

ア. 冬でも夏と同じように活動する

イ. すべての昆虫が南の国へ移動する

ウ. 卵・幼虫・さなぎ・成虫など、種類によってちがう形で冬を越す。

エ. 冬は昆虫がいなくなる

答え(1)- ③
解説(1)- ③
昆虫は冬に活動しないことが多いですが、寒い冬を越すため、種類によってちがう姿で過ごしています。

④ アゲハチョウが冬を越すときの姿として正しいものはどれですか。ア~エから選びなさい。

ア. 成虫

イ. 卵

ウ. 幼虫

エ. さなぎ

答え(1)- ④
解説(1)- ④
昆虫は冬に活動しないことが多いですが、寒い冬を越すため、種類によってちがう姿で過ごしています。

【代表的なチョウの冬越しの姿】
冬越しの姿
モンシロチョウさなぎ
アゲハチョウさなぎ
オオムラサキ幼虫
キチョウ・キタテハ・ルリタテハ成虫

⑤ カブトムシは夏に成虫になる昆虫です。では、卵を産むのはいつ頃ですか。ア~エから選びなさい。

ア. 春

イ. 夏

ウ. 秋

エ. 冬

答え(1)- ⑤
解説(1)- ⑤
カブトムシは主に 7 ~ 8 月に卵を産みます。卵からかえった幼虫は、土の中で冬を越します。
昆虫と季節環境まとめ
【見られる昆虫(成虫)】
季節見られる昆虫特徴
ナナホシテントウ・キチョウ・ミツバチ成虫で冬越し
モンシロチョウ・アゲハさなぎで冬越し
(完全変態)
カマキリ・トノサマバッタ卵で冬越し
(不完全変態)
オオムラサキ・スズメバチ・カブトムシ・クワガタ・ガ樹液を吸う
ギンヤンマ・シオカラトンボ・アメンボ・ミズスマシ・ゲンゴロウ・タガメ水生昆虫
セミ鳴く
(オスだけ)
キリギリス・スズムシ・コオロギ鳴く
(オスだけ)
ナナホシテントウ・キチョウ・アリ・ミツバチ成虫で冬越しする


【産卵する昆虫】
活動がさかんな時期に産卵するので見られる時期とほぼ同じ
季節産卵する昆虫産卵場所
モンシロチョウキャベツやアブラナの葉
アゲハチョウミカンの葉
ナナホシテントウアブラムシのいる植物の葉や枝
セミ木の枝や幹
カブトムシ土の中
クワガタ朽ち木
アキアカネ水面や湿った土
カマキリ草の茎に卵のう
トノサマバッタ・コオロギ土の中
ほとんどの昆虫は産卵しない

※春はチョウの産卵が多い ⇒ 幼虫がエサを食べやすい
※夏は木に集まる虫の産卵が多い

【冬越しの姿】
冬越しの姿
(成虫の季節)
昆虫冬越しの場所
たまご
(秋)
バッタ
コオロギ
土の中
カマキリ
オビカレハ
草や枝・林の中
アキアカネ水中
幼虫
(夏)
セミ
カブトムシ
土の中
オオムラサキ石や落ち葉の下
ミノガ
イラガ
カミキリムシ
草や枝・林の中
ギンヤンマ
シオカラトンボ
水中
さなぎ
(春)
スズメガ土の中
モンシロチョウ
アゲハチョウ
草や枝・林の中
成虫テントウムシ石や落ち葉の下
キチョウ草や枝・林の中
ゲンゴロウ
タガメ
水中
ミツバチ
アリ
巣の中

(2)その他の動物と季節環境

① カエルの生活で、春に見られる行動として最も適切なものはどれですか。ア~エから選びなさい。

ア. 陸でエサをとりながら成長する

イ. 冬眠の準備をする

ウ. 池や水たまりで産卵する

エ. 深い水の中でじっとしている

答え(2)- ①
解説(2)- ①
カエルは冬の冬眠から目覚めると、まず水辺に集まって産卵します。
ア:夏の行動
イ:秋の行動
エ:冬の行動

② 魚類の冬に見られる行動として正しいものはどれですか。ア~エから選びなさい。

ア. 産卵のために陸に上がる

イ. 水温が下がり、動きがにぶくなる

ウ. エサをたくさん食べて成長する

エ. 冬眠する

答え(2)- ②
解説(2)- ②
魚類は変温動物なので、水温が下がると体温も下がり、動きがにぶくなります。深い場所や流れのゆるい場所でじっとして過ごすことが多くなります。
ア:魚なので陸には上がらない
ウ:夏の行動
エ:魚類は冬眠しない

③ 夏鳥について正しい説明はどれですか。ア~エから選びなさい。

ア. 冬に日本へやってくる鳥

イ. 一年中日本にいる鳥

ウ. 春に日本へきて、秋に南へ帰る鳥

エ. 冬に南から北へ移動する鳥

答え(2)- ③
解説(2)- ③
夏鳥は暖かい季節に日本で子育てをする鳥です。
ア:冬鳥
イ:留鳥
エ:移動の方向が逆

④ 冬眠する動物に共通する特徴として最も適切なものはどれですか。ア~エから選びなさい。

ア. 恒温動物が多い

イ. 変温動物が多い

ウ. 冬はエサをたくさん食べる

エ. 冬は子育てをする

答え(2)- ④
解説(2)- ④
冬眠する動物の多くは、気温が下がると体温も下がり動けなくなる、変温動物(両生類・は虫類)です。ほ乳類にも一部冬眠するものがいます。
ア:恒温動物は体温を一定に保つため、基本的に冬眠しない
ウ・エ:冬眠の特徴とは関係ない
その他の動物と季節環境まとめ
【分類別季節の行動】
分類
変温動物魚類・水温上昇で動きが活発化
産卵(フナ・コイなど)
・エサをよく食べて成長産卵(サケ・アユ)・水温低下で動きがにぶくなる
(冬眠はしない)
両生類・冬眠から目覚めて産卵・陸で活動(しめった場所を好む)・冬眠の準備・冬眠する
は虫類・気温上昇で活動開始・活発に動きエサをとる・冬眠の準備・冬眠する
恒温動物鳥類夏鳥が来る
産卵・子育て
・エサが豊富で活動が活発・渡りの準備(夏鳥)
冬鳥が来る
(冬眠はしない)
ほ乳類・子育てが始まる種類が多い(イノシシ・キツネ・リスなど)・エサが豊富で活動が活発・冬に備えてエサをためる種類も・一部が冬眠する


【わたり鳥・わたりをしない鳥】
わたり鳥夏鳥日本でヒナを育て、南で冬越しするツバメ・カッコウ・ホトトギスなど
冬鳥北でヒナを育て、日本で冬越しするハクチョウ・ガン・マガモ・ツルなど
わたりをしない鳥留鳥一年中同じ場所にいるスズメ・カラス・キジバト・ライチョウなど
漂鳥日本国内(山・平地)を移動するウグイス・ヒバリ・メジロなど


【冬眠する動物】
変温動物カエル型変温動物なので体温を保てず冬眠するカエル・ヘビ・トカゲ・カタツムリなど
恒温動物コウモリ型恒温動物だが、体が小さく、体温を保てず冬眠する。冬眠中は体温を下げて消費エネルギーを小さくしている。コウモリ・ヤマネ・シマリスなど
クマ型恒温動物だが、体が大きく、エサが確保できないので冬眠する。秋にたっぷり食べ、冬眠中も体温は下がらないクマ

問2 動物とすみか(生息環境)

(1) 昆虫と生息環境

① バッタが草地に多く見られる理由として最も適切なものはどれですか。ア~エから選びなさい。

ア. 草地は風が強く、天敵が近づけないため

イ. 草地には食べ物となる植物が多く、実を隠しやすいため

ウ. 草地は気温が低く、バッタが活動しやすいため

エ. 草地には水が多く、産卵に適しているため

答え(1)- ①
解説(1)- ①
バッタは草を食べる昆虫で、草地にはエサとなる植物たくさんあります。さらに、草の間に隠れて天敵から身を守りやすいから。
※食べ物(植物・他の生物)や隠れ場所など、環境が生き方に影響します。食性は口の形や行動と関係するので合わせて覚えておくといいよ!

② 水中で生活する時間が長い昆虫の幼虫として正しいものはどれですか。ア~エから選びなさい。

ア. チョウ

イ. トンボ

ウ. バッタ

エ. カブトムシ

答え(1)- ②
解説(1)- ②
トンボは水中に産卵し、水中でふ化します。幼虫はヤゴと呼ばれ、水中で生活します。

【水生昆虫】
幼虫or成虫生活場所呼吸の仕方特徴
トンボ
(ヤゴ)
幼虫水中えら呼吸幼虫と成虫(陸上)で生活場所が違う
カゲロウ幼虫きれいな川えら呼吸水質調査の指標生物
トビケラ幼虫川・池えら呼吸
ゲンゴロウ幼虫・成虫水中幼虫:呼吸菅で空気を取り入れる
成虫:空気タンク方式
タガメ幼虫・成虫水中呼吸菅で空気を取り入れる日本最大級の水生昆虫
ミズスマシ成虫水中空気タンク方式
アメンボ成虫水面空気呼吸体が水をはじく

③ アゲハチョウの幼虫はミカン科の植物に多く見られます。その理由として最も適切なものはどれですか。ア~エから選びなさい。

ア. ミカン科の植物は葉が硬く、食べられにくいから

イ. ミカン科の植物は日陰に多く、幼虫が好むから

ウ. 幼虫のえさとして適した葉をもつ植物だから

エ. 幼虫が成虫になるための水分が多いから

答え(1)- ③
解説(1)- ③
アゲハの幼虫はミカン科の植物の葉を好んで食べます。

【幼虫の食草(食べる植物が決まっている)の代表例】
昆虫食草(食べる植物)
モンシロチョウアブラナ科
(キャベツ・ダイコン・ハクサイなど)
アゲハチョウ(ナミアゲハ)ミカン科
(サンショウ・ミカン・カラタチなど)
キアゲハセリ科
(ニンジン・パセリ・セリなど)
ツマグロヒョウモンスミレ科
(スミレ・パンジーなど)
カイコガクワの葉

※幼虫がすぐにエサを食べられる場所 = 産卵場所

④ カブトムシの幼虫をたくさん捕まえることができるのはどこですか。最も適切な場所をア~エから選びなさい。

ア. 山の近くにある雑木林

イ. 近所の街路樹

ウ. 街の公園

エ. マンションの屋上

答え(1)- ④
解説(1)- ④
カブトムシの幼虫は、腐葉土(落ち葉が分解された土)の中で育ちます。山の近くにある雑木林(ア)には、クヌギ・コナラなどの広葉樹、たくさんの落ち葉、朽ち木や腐葉土があり、カブトムシの幼虫が育つのに最も適しています。
街路樹(イ):土が少なく、腐葉土もほとんどないため、幼虫が育つ環境ではない ⇒ ×
街の公園(ウ):落ち葉が掃除されることが多く、朽ち木も少ないため幼虫はあまりいない ⇒ ×
マンションの屋上(エ):土がなく、カブトムシが生活できる環境ではない ⇒ ×

【幼虫と成虫で “すみか” が違う昆虫】
昆虫幼虫のすみか成虫のすみかすみかが変わる理由
チョウ食草の葉の上花のある場所・草地・幼虫は葉を食べるため植物の上
・成虫は蜜を吸うため花の多い場所へ移動
カブトムシ腐葉土雑木林・幼虫は腐葉土を食べる
・成虫は樹液を吸うため樹木に集まる
トンボ水中(池や川など)
幼虫はヤゴと呼ばれる
水辺の空中・草むら・幼虫は水中で生活し小動物を食べる
・成虫は空を飛んで虫を捕まえる
ホタル
(ゲンジボタル)
川の中川辺の草むら・湿った場所・幼虫は水中で生活
・成虫は陸上で活動する
ミツバチ巣の中
花のある場所・巣・幼虫は巣の中で成虫(働きバチ)に育てられる
・成虫は花の蜜や花粉を集めるため外へ

(2) その他の動物と生息環境

① 回遊魚の特徴として最も適切なものはどれですか。ア~エから選びなさい。

ア. 一生同じ場所で生活する

イ. 一生のあいだに海と淡水域を行き来する魚

ウ. 陸に上がって産卵する

エ. 水温の変化を受けない

答え(2)- ①
解説(2)- ①
回遊魚は、一生のあいだに海と淡水域を行き来する魚です。成長に適した場所と産卵に適した場所が異なるため、海と川を行き来して生活しています。

② サケの回遊の順番として正しいものはどれですか。ア~エから選びなさい。

ア. 川 → 川 → 海

イ. 海 → 海 → 川

ウ. 海 → 川 → 海

エ. 川 → 海 → 川

答え(2)- ②
解説(2)- ②
サケは「川で生まれ → 海で成長 → 生まれた川に戻って産卵」します。
魚の種類(淡水魚たんすいぎょ海水魚かいすいぎょ回遊魚かいゆうぎょ
生活する場所
淡水魚
(一生を淡水域で生活する魚)
メダカ
コイ
フナ
ドジョウ
ナマズ
海水魚
(一生を海で生活する魚)
タイ
サンマ
マグロ
カツオ
ニシン
タラ
回遊魚
(一生のあいだに海と淡水域を行き来する魚)
川(産卵さんらん稚魚ちぎょ)→ 海 → 川サケ
海(産卵さんらん稚魚ちぎょ)→ 川 → 海ウナギ
アユ

③ カエルの成体が陸上でも生活できる理由として正しいものはどれですか。ア~エから選びなさい。

ア. えらが発達しているから

イ. 肺呼吸と皮ふ呼吸ができるから

ウ. 体温を自由に変えられるから

エ. 卵を陸上に産むから

答え(2)- ③
解説(2)- ③
成体のカエルは、肺呼吸と皮ふ呼吸によって陸上でも生活できます。

※せきつい動物で、幼体と成体ですみかが変わるものは両生類です。理由は幼体(えら呼吸)と成体(肺呼吸と皮ふ呼吸)で呼吸方法が変わるからです。
代表例:カエル(オタマジャクシ)、イモリ