算数【応用】数列

問1

A さんは新しいタブレットを買うために目標金額を決め、貯金することにしました。1 週目は 1000 円、2 週目は 1300 円、3 週目は 1600 円、・・・というように前の週よりも 300 円ずつ多く貯金したところ、14 週目で貯金額の合計と目標金額が等しくなりました。目標金額は何円ですか。

答え
41300 円
解き方

貯金額は、初項 1000、公差 300 の等差数列になっている。よって、14 週目の貯金額は、
1000 + 300 × ( 14 – 1 ) = 4900 [円]
目標金額は 14 週目までの貯金額の合計なので、
14 × ( 1000 + 4900 ) ÷ 2 = 41300 [円]

問2

図のように数を並べます。

(1)□ に当てはまる数を答えなさい。

① 5 行目 5 列目の数は です。

答え(1)- ①
ア:21
解き方(1)- ①

1 行目 1 列、2 行目 2 列、3 行目 3 列、・・・の数をぬき出すと、各数の差は初項 2、公差 2 の等差数列になっている。
よって、5 行目 5 列目の数は 13 + 8 = 21

② 81 は、 行目 列目の数です。100 は、 行目 列目の数です。

答え(1)- ②
イ:1 ウ:9 エ:10 オ:1
解き方(1)- ②

図のように群に分けると、各群の最大の数 () は四角数となっている。
81 = 9 × 9 より、9 群の最大の数である。
奇数の群の最大の数は 1 行目に位置することから、81 は 1 行目 9 列目の数となる。

100 = 10 × 10 より、10 群の最大の数である。
偶数の群の最大の数は 1 列目に位置することから、100 は 10 行目 1 列目の数となる。

③ 1215 は 行目 列目の数です。

答え(1)- ③
カ:11 キ:35
解き方(1)- ③
1215 は □ 群に含まれるとすると、
□ × □ ≧ 1215
34 × 34 = 1156 < 1215 ⇒ ×
35 × 35 = 1225 > 1215 ⇒ ○
よって、1215 は 35 群に含まれる。
1225 は 35 群の最大の数なので 1 行目 35 列目、1225 – 1215 = 10 より、1215 は 1 + 10 = 11 [行目] となる。よって、11 行 35 列目。

(2)図の 行目 列目 のかげのついた部分にある整数の和を求めなさい。

答え(2)
82179
解き方(2)
求めるのは 35 群の数の和。
35 群の最初の数は 34 × 34 + 1 = 1157、最後の数は 1225
35 群の数の個数は、1225 – 1157 + 1 = 69 [個]
よって、35 群の数の和は、
69 × ( 1157 + 1225 ) ÷ 2 = 82179

問3

ある規則に従って、次のように左から数字が並んでいます。

1, 1, 3, 1, 3, 5, 1, 3, 5, 7, 1, 3, 5, 7, 9, ・・・

このとき、左から 50 番目の数字は何ですか。

答え
9
解き方

各群の数字の個数は初項 1、公差 1 の等差数列になっている。
1 群から 9 群までの数字の個数の和は 45 より、50 番目の数は 10 群の 左から 5 番目の数字である。
また、各群の数字は左から初項 1、公差 2 の等差数列になっている。したがって、10 群の 左から 5 番目の数字は、
1 + 2 × ( 5 – 1 ) = 9

問4

(1)次の数字の列はある規則に従って並んでいます。

1, 12, 14, 18, 116, 132, ・・・

このとき、10 番目の数字は何ですか。

答え(1)
1512
解き方(1)

右の数は、前の数に 12 をかけた数である。
よって、10 番目の数は 1 に 12 を 9 個かけた値となる。
1 × 12 × 12 × 12 × 12 × 12 × 12 × 12 × 12 × 12
= 1 × 12 × 2 × 2 × 2 × 2 × 2 × 2 × 2 × 2
= 1512

※覚えておこう!
2 を 10 回かけた値は 1024
( 2 を 9 回かけた値は 1024 ÷ 2 = 512 )

(2)(1)で並んでいる数字を前から順番に足す、つまり

1 + 12 + 14 + 18 + 116 + 132 + ・・・

を計算すると、その和はいくつになりそうですか。①~⑥から 1 つ選び、それを選んだ理由を説明しなさい。

① 1.5

② 2

③ 2.5

④ 3

⑤ 4

⑥ とにかく大きくなる

なお、説明するときには下の正方形を使っても構いません。

答え(2)
解き方(2)

正方形の面積を 1 とし、その正方形を 1214、・・・の面積の直角二等辺三角形で順に埋めていくと考える。
すると、必ず新たに埋めた面積と同じ面積が残ってしまう。したがって、
12 + 14 + 18 + 116 + 132 + ・・・
は、限りなく 1 に近づくが、決して 1 にはならない。
また、1.5 = 1 + 0.5 = 1 + 12 より、
1.5 < 1 + 12 + 14 + 18 + 116 + 132 + ・・・ < 2

問5

次のように分数がある規則に従って並んでいます。

11, 12, 22, 13, 23, 33, 14, 24, 34, 44, 15, 25,35, ・・・

(1)はじめから数えて85 番目の数は何ですか。

答え(1)
713
解き方(1)

各群の番号と、分子の数字、要素の個数は等しい。各群の数の個数は初項 1、公差 1 の等差数列になっている。
1 群から 10 群までの数の個数の和は 55 である。
55 + 11 + 12 = 78
55 + 11 + 12 + 13 = 91
よって、85 番目の数は 13 群の 7 番目の数より、 713

(2)1721 ははじめから数えて何番目の数ですか。

答え(2)
227 番目
解き方(1)
1721 は 21 群の 17 番目の数である。
1 群から 20 群までの数の個数の和は、
20 × ( 1 + 20 ) ÷ 2 = 210
よって、210 + 17 = 227 [番目]

問6

ある規則に従って、次のように数の入った図形をつくることにしました。

(1)8 番目の図形に入っている数の和から 7 番目に入っている数の和を引いた値を求めなさい。

答え(1)
15
解き方(1)

共通の数を除き、残った数を足す。
8 + 7 = 15

(2)15 番目の図形に入っている数の和から 10 番目に入っている数の和を引いた値を求めなさい。

答え(2)
125
解き方(2)

各図形に入っている数の和は平方数になっていることから、
15 番目の図形に入っている数の和は 15 × 15 = 225
10 番目の図形に入っている数の和は 10 × 10 = 100
よって、225 – 100 = 125

(3)50 番目の図形に入っている数の和を求めなさい。

答え(3)
2500
解き方(3)
50 × 50 = 2500