理科【基本】固体・液体・気体の体積変化

問1

(1)次の特ちょうに当てはまるものを、ア~ウから選びなさい。

ア. 固体  イ. 液体  ウ. 気体

① 入れた容器の形に合わせて自由に形が変わり、力を加えても体積はほとんど変わらない。

② 置いておくだけではかんたんに形は変わらず、力を加えても体積はほとんど変わりません。

③ 入れた容器の形に合わせて自由に形が変わり、力を加えると体積が大きく変わります。

答え(1)
① イ ② ア ③ ウ

(2)鉄、空気、水は、それぞれどの状態の物ですか。(1)のア~ウから選びなさい。

答え(2)
鉄:ア 空気:ウ 水:イ

(3)図は、物質の状態と熱の出入りの関係をあらわしています。① と ② に当てはまる言葉として、正しい組み合わせを選びなさい。

ア. ① 熱する ② 冷やす

イ. ① 冷やす ② 熱する

答え(3)

(4)物質の温度による体積の変化について、□に当てはまる言葉を答えなさい。

① 物をあたためると、重さは変わらずに体積がふえます。この現象を \(\boxed{ }\) といいます。

② 物を冷やすと、重さは変わらずに体積がへります。この現象を \(\boxed{ }\) といいます。

答え(4)
膨張ぼうちょう ② 収縮しゅうしゅく

(5)気体、液体、固体のうち、温度による体積の変化が ①もっとも大きいもの、②もっとも小さいものはどれですか。

答え(5)
① 気体 ② 固体

(6)ビーカーを2つ用意し、1つには氷を、もう1つには固体のロウを入れて60℃まで加熱していくと、両方とも液体になりました。このときの体積の変化について正しいものを、ア~エから選びなさい。

ア. 液体になると、氷もロウも体積が増えた

イ. 液体になると、氷もロウも体積が減った

ウ. 液体になると、氷は体積が増え、ロウは体積が減った

エ. 液体になると、氷は体積が減り、ロウは体積が増えた

答え(6)
解説(6)
温度の変化による体積の変化の大きさは、物質の種類によって異なるが、ほとんどの物質は温度が高くなれば、体積は大きくなる。
一方、水は特別な変化をする。水は4℃のときがもっとも体積が小さく、4℃より高い温度でも低い温度でも体積は膨張する。ただし、水(液体)の温度による体積の変化は小さく、水の温度に関わらず、氷のほうが水より体積は大きい。

問2

温度と物の変化を利用している例を示しました。

例1 空気の入ったピンポン玉は少しへこんでも湯につけるともどる。

例2 棒温度計はガラス管の中に色をつけたアルコールによって温度を測定する。

例3 鉄道のレールは事故防止のためつなぎ目にすき間をつくっている。

(1)ピンポン玉の中の空気、ガラス管の中のアルコール、鉄道のレールは、あたためることによって何が変化しますか。

答え(1)
体積

(2)温度の変化と(1)の変化にはどのような関係がありますか。

答え(2)
温度が高いほど、体積は大きくなる

(3)空気、アルコール、レールの中で、温度による(1)の変化がもっとも大きいものはどれですか。また、もっとも小さいものはどれですか。

答え(3)
もっとも大きい:空気
もっとも小さい:レール
解説(3)
熱による体積の変化がもっとも大きいのは、気体。
熱による体積の変化がもっとも小さいのは、固体。

問3

物質は液体や固体にすがたを変えると、その体積も変化します。水は液体から固体になると体積は10%増加し、ろうは液体から固体になると体積は10%減少するものとします。また、1cm3あたりの質量は物質により異なり、液体の水1cm3あたりの質量は1g、液体のろう1cm3あたりの質量は0.9gであるとします。

(1)100cm3の液体の水に100cm3の固体のろうを入れると、質量は合わせて何gになりますか。

答え(1)
200g
解説(1)
100cm3の液体の水の質量は、
1 × 100 = 100(g)
固体のろうが液体になっても、質量は変わらない。固体のろう100cm3が液体のろうになったときの体積は、
100 × \(\dfrac{100}{90}\) = \(\dfrac{1000}{9}\)(cm3)
このとき液体のろうの質量は、
0.9 × \(\dfrac{1000}{9}\) = 100(g)
したがって水とろうを合わせた質量は、
100 + 100 = 200(g)

(2)液体の水と液体のろうが合わせて228gあります。これを別々に固体にしたあとの体積の合計は、液体のときと変わりませんでした。液体の水と液体のろうの体積はそれぞれ何cm3ですか。

答え(2)
液体の水:120cm3 液体のろう:120cm3
解説(2)
液体の水の体積を A(cm3)、液体のろうの体積を B(cm3)とすると、固体の水とろうの体積はそれぞれ、1.1 × A (cm3)、0.9 × B (cm3) とあらわすことができる。
液体の体積の和と固体の体積の和は等しいので、
A + B = 1.1 × A + 0.9 × B
1.1 × A – A = B – 0.9 × B
0.1 × A = 0.1 × B
A = B ・・・①
また、質量の和が228gより、
A + 0.9 × B = 228 ・・・②
②を①で置き換えると、
A + 0.9 × A = 228
1.9 × A = 228
A = 120(cm3)
①より、B = 120(cm3)

問4

液体と気体の変化を確かめるために、同じ大きさのフラスコAとBを用意しました。

図のように、フラスコAには赤い色水をいっぱいに入れ、フラスコBには何も入れず、それぞれにガラス管のついたゴム栓をしました。このとき、フラスコAではガラス管内の液面が図の → の高さになりました。次に、フラスコBのガラス管内に、少量の赤インクを、フラスコAの液面の高さと同じ高さになるように入れました。

【実験1】それぞれのフラスコを手であたためて、Aの液面とBの赤インクの動きを見た。

【実験2】それぞれのフラスコを50℃のお湯に入れて、Aの液面とBの赤インクの動きを見た。

(1)実験1では、フラスコAの液面の高さはほとんど変化しませんでした。フラスコBの赤インクの位置はどのように変化しましたか。ア~ウから正しいものを選びなさい。

ア. 上へ動いた

イ. 下へ動いた

ウ. 変化しなかった

答え(1)

(2)実験2の結果を表した図として、正しいものをア~エから選びなさい。

答え(2)

(3)実験1、2の結果からわかることをまとめました。□に当てはまる言葉を答えなさい。

液体も気体も、あたためると体積が \(\boxed{ア}\)、温度の変化が大きいほど体積の変化は \(\boxed{イ}\) なる。また、液体と気体では \(\boxed{ウ}\) の方が体積の変化が大きい。

答え(3)
ア:ふえ(大きくなり、膨張し)
イ:大きく ウ:気体

次に、同じ大きさのフラスコCとDを用意し、実験3を行いました。

【実験3】図のように、フラスコCには赤い色水をフラスコの半分まで入れ、フラスコDには赤い色水を少しだけ入れました。それぞれにガラス管のついたゴム栓をして、2つのフラスコを同時に熱湯につけました。

(4)実験3の結果を正しく述べているものをア~カから選びなさい。

ア. フラスコC、Dともに、ガラス管の先から色水が同じ勢いでふき出した。

イ. フラスコCの方が、ガラス管の先から色水が勢いよくでふき出した。

ウ. フラスコDの方が、ガラス管の先から色水が勢いよくでふき出した。

エ. フラスコC、Dともに、ガラス管内の色水の液面が急激に下がった。

オ. フラスコCの方が、ガラス管内の色水の液面が急激に下がった。

カ. フラスコDの方が、ガラス管内の色水の液面が急激に下がった。

答え(4)
解説(4)
フラスコC、Dともに、フラスコ内の空気があたためられて、体積が大きくなり色水が押し出されてふき出す。元のフラスコ内の空気がCより多いDの方が、体積の変化が大きく、勢いよくふき出す。

(5)温度変化で、空気の体積が変わることによって起こる現象を、ア~オから選びなさい。

ア. 寒くなると、鉄道の線路のレールとレールのつなぎ目にすき間ができる。

イ. ポテトチップスの袋を山の上に持っていくとふくらむ。

ウ. へこんだピンポン玉をお湯につけると元に戻る。

エ. かたくなったビンのふたを、お湯につけるとあきやすくなる。

オ. ヘリウムガスを風船に入れると、空中に浮かぶ。

答え(5)
解説(5)
ア → 固体の体積変化
イ → 気圧による空気の体積の変化
エ → 固体の体積変化
オ → 比重の違い

問5

図のように、色のついたアルコールが入ったフラスコを0℃の水につけ、ガラス管内のアルコールの液面の位置が「0」になるようにものさしをガラス管に取りつけました。水槽の温度を変えていったときの、水そうの水の温度と液面の位置の関係を表に示しました。

水そうの温度[℃]0102030405060
目盛り[cm]01.32.65.27.8

(1)表中のア、イに入る数字を答えなさい。

答え(1)
ア 3.9 イ 6.5
解説(1)
表より、水そうの温度が10℃上がるごとに、目盛りは1.3cm増えていることがわかる。よって、ア = 3.9、イ = 6.5

(2)このしくみを利用した道具を1つ答えなさい。

答え(2)
温度計