問1 植物成長の条件
(1)植物成長の条件を5つ答えなさい。
- 答え(1)
- 水、空気、適温、日光(光)、肥料
- 解説(1)
- 水:生きていくために必要
空気(酸素・二酸化炭素):酸素は呼吸に、二酸化炭素は光合成に必要
適温:生きていくために必要
日光(光):光合成に必要
肥料:からだの調子を整え、成長を助けるために必要
(2)表は日光による芽生えと成長の違いを示しています。空欄に当てはまる言葉を、それぞれ【 】の語句から選びなさい。
日光の当て方 | よく当てる | 当てない |
草のたけ | ① | ② |
葉の大きさ | ③ | ④ |
葉の色 | ⑤ | ⑥ |
茎の太さ | ⑦ | ⑧ |
結果 | ⑨ | ⑩ |
①②:【 高い・低い 】
③④:【 大きい・小さい 】
⑤⑥:【 緑色・黄色 】
⑦⑧:【 太い・細い 】
⑨⑩:【 よく育つ・枯れる 】
- 答え(2)
- ① 低い ② 高い ③ 大きい ④ 小さい ⑤ 緑色 ④ 黄色 ⑦ 太い ⑧ 細い ⑨ よく育つ ⑩ 枯れる
- 解説(2)
- 【日光による芽生えの成長の違い】
日光の当て方 よく当てる 当てない 草のたけ 低い 高い 葉の大きさ 大きい 小さい 葉の色 緑色 黄色 茎の太さ 太い 細い 結果 よく育つ 枯れる
種子にたくわえられた養分は、芽生えが本葉を出すころにはほとんどなくなっている。その後の成長に必要な養分は光合成によってつくられる。そのため、日光が当たらない場合は、葉や茎を成長させるよりも日光に当たれるよう上へ伸びようとするので、草のたけは高くなる。また、日光に当たっていないので葉緑体もつくられないため、葉は緑色にならない(黄色は葉緑体がない葉の色)。
(3)肥料の3要素(成分)を答えなさい。
- 答え(3)
- ちっ素、リン酸、カリウム
- 解説(3)
- 【肥料の3要素】
ちっ素肥料:葉を育て、緑色をこくする
リン酸肥料:花や実の成長に役立つ
カリウム肥料:植物のからだのはたらきを調節する
【その他】
カルシウム:土を改良して植物を育ちやすくする
(4)植物の成長にあたえる影響が最も大きいものを、ア~ウから1つ選びなさい。
ア. 日光(光)
イ. 土
ウ. 肥料
- 答え(4)
- ア
- 解説(4)
- 日光(ア):ないと枯れてしまう
肥料(ウ):ないと成長が悪くなる
問2 植物の刺激に対する反応
(1)□に当てはまる言葉を答えなさい。
① 植物が受けた刺激の方向に対して一定の方向にまがる性質を \(\boxed{ア}\) といいます。刺激の方向に曲がることを \(\boxed{イ}\) の \(\boxed{ア}\)、刺激の逆方向に曲がることを \(\boxed{ウ}\) の \(\boxed{ア}\) といいます。
- 答え(1)- ①
- ア:屈性 イ:正 ウ:負
② 光に反応する性質を \(\boxed{ア}\) といいます。芽は \(\boxed{イ}\) の \(\boxed{ア}\) 、根は \(\boxed{ウ}\) の \(\boxed{ア}\) を持っています。
- 答え(1)- ②
- ア:屈光性 イ:正 ウ:負
- 解説(1)- ②
- 芽は光の方向に伸びる ⇒ 正の屈光性
根は光の逆方向に伸びる ⇒ 負の屈光性
③ \(\boxed{ア}\) に反応する性質を屈地性といいます。芽は \(\boxed{イ}\) の屈地性、根は \(\boxed{ウ}\) の屈地性を持っています。
- 答え(1)- ③
- ア:重力 イ:負 ウ:正
- 解説(1)- ③
- 芽は重力の逆方向に伸びる ⇒ 負の屈地性
根は重力の方向に伸びる ⇒ 正の屈地性
④ 水(水分)に反応する性質を \(\boxed{ア}\) といいます。根は \(\boxed{イ}\) の \(\boxed{ア}\) を持っています。
- 答え(1)- ④
- ア:屈湿性 イ:正
- 解説(1)- ④
- 根は水のある方向に伸びる ⇒ 正の屈湿性
⑤ 方向とは関係なく刺激に反応する性質を \(\boxed{ア}\) といいます。光が当たると開き、暗くなると閉じる花の性質を \(\boxed{イ}\) といいます。温度が上がると開き、下がると閉じる花の性質を \(\boxed{ウ}\) といいます。
- 答え(1)- ⑤
- ア:傾性 イ:傾光性 ウ:傾熱性
- 解説(1)- ⑤
- 傾光性のある植物:タンポポ
傾熱性のある植物:チューリップ
問3
(1)アブラナの育ち方の順番として、最も適当なものをア~エから1つ選びなさい。
ア. 種をまく → 芽が出る → 葉が出る → 花がさく → 種ができる → 実をつける
イ. 種をまく → 葉が出る → 芽が出る → 花がさく → 実をつける → 種ができる
ウ. 種をまく → 芽が出る → 葉が出る → 花がさく → 実をつける → 種ができる
エ. 種をまく → 葉が出る → 芽が出る → 実をつける → 花がさく → 種ができる
- 答え(1)
- ウ
(2)アサガオの育ち方について説明しています。□に当てはまる季節を答えなさい。
アサガオは \(\boxed{ア}\) に種から芽を出し、\(\boxed{イ}\) に花がさき、\(\boxed{ウ}\) に実や種ができます。
- 答え(2)
- ア:春 イ:夏 ウ:秋
(3)梨が収穫できる季節はいつですか。もっとも近いものをア~エから選びなさい。
ア. 5月ごろ
イ. 8月ごろ
ウ. 12月ごろ
エ. 2月ごろ
- 答え(3)
- イ
- 解説(3)
- 梨は春に花がさき、夏に実をつける
問4
葉の数や全体の大きさなどがほぼ同じで、成長の仕方にほとんど差がないジャガイモのなえ A、B、C を準備して、以下のような実験をしました。実験中の温度は、ビニールふくろの内側の温度もふくめて、同じ条件で行ったものとします。
【実験】
① 前日の夕方から、光が当たらない暗い場所に3つのなえを置きました。
② 翌日、それぞれのなえから葉を1枚ずつ切り取って、ヨウ素反応を調べました。
③ なえ A、B、C に、それぞれ光の通し方の違うビニールふくろを、図のようにかぶせました。それぞれのビニールふくろには、空気に同じ量の二酸化炭素を混ぜて入れてあります。それぞれのふくろの中の二酸化炭素の量は、ふくろをかぶせる前に二酸化炭素検知管を利用してはかりました。
④ ふくろをかぶせた3つのなえを、光の当たる場所に置きました。
⑤ 3時間後、それぞれのふくろの中の二酸化炭素の量を、二酸化炭素検知管ではかりました。
⑥ それぞれのふくろをはずした後、なえから1枚ずつ葉を切り取り、ヨウ素反応を調べました。
②と⑥のヨウ素反応の結果は表1に、③と⑤の二酸化炭素検知管の結果は表2に示しました。
表1 ヨウ素反応の結果
② | ⑥ | |
A | 反応なし | 青紫色に変化 |
B | 反応なし | 反応なし |
C | 反応なし | 反応なし |
表2 二酸化炭素検知管の結果
(図中の点線は、③で測定した値を示している)
③ | ⑤ | |
A | ||
B | ||
C |
(1)表1のなえ A では光を当てた後の⑥において、青紫色になりました。この結果は、どのような作用で、葉の中に何ができたことを示していますか。
- 答え(1)
- 光合成の作用によって、デンプンができた
(2)表1と表2のなえ A の結果をあわせて考えたとき、(1)で答えた作用の材料として使われたものは、何であることがわかりますか。
- 答え(2)
- 二酸化炭素
- 解説(2)
- 光合成:二酸化炭素と水から、でんぷんと酸素をつくる。
表2より、⑥のとき、なえAの二酸化炭素が減っている。
(3)表2のなえ C の二酸化炭素の変化は、なえ A とは逆の結果になりました。なえ C ではなぜそのような結果になったのか、簡単に説明しなさい。
- 答え(3)
- 光が入らないことで、光合成によって二酸化炭素が使われず、呼吸で出された分だけ二酸化炭素が増えたから。
- 解説(3)
- 呼吸:養分と酸素から、生きるためのエネルギーを発生させる。二酸化炭素と水ができる。
(4)表2のなえ B では、二酸化炭素の量が変化していません。以下の文は、二酸化炭素の量に変化がないことを説明しています。□に当てはまる語句を答えなさい。
なえ B には、光が少し入るが、葉に当たる光がなえ A より弱い。そのため、なえ B では、二酸化炭素を \(\boxed{ア}\) で利用した分だけ、\(\boxed{ア}\) でつくったので、見かけ上は二酸化炭素の量に変化がなかったと考えられる。
- 答え(4)
- ア:光合成 イ:呼吸
(5)ジャガイモのなえ A、B、C を、実験のときと同じ強さの光が一日中当たる場所で育てました。結果として最も適切なものを、それぞれア~エから1つずつ選びなさい。
ア. 成長をする。土の中にジャガイモはできる。
イ. 成長は止まるが、かれない。土の中にジャガイモはできる。
ウ. 成長は止まるが、かれない。土の中にジャガイモはできない。
エ. 成長は止まり、しだいにかれる。土の中にジャガイモはできない。
- 答え(5)
- A ア B ウ C エ
- 解説(5)
- A:光合成が十分にできるので、成長とジャガイモをつくるために必要なデンプン(養分)をつくることができる。
B:光合成によってつくられたデンプン(養分)は、生きるための呼吸にのみ使われる。そのため、かれはしないが、成長はできず、ジャガイモをつくることはできない。
C:光合成ができないので、デンプン(養分)がつくられない。そのため、呼吸に必要な養分を得ることができず、しだいにかれる。
問5
種子をまいてから1か月がたった後のインゲンマメを使って、実験を行いました。
【実験1】
図のように、インゲンマメのなえの近くに給水器を置き、根の育ち方を一週間観察しました。
【実験2】
図のように、インゲンマメの横から強い光をあてて、しばらく観察しました。
(1)実験1において、一週間でインゲンマメの根はどのように育ちますか。ア~エから正しいものを1つ選びなさい。
- 答え(1)
- ウ
- 解説(1)
- 根は水のある方向に伸びる ⇒ 正の屈湿性
(2)実験2において、しばらく観察しているとインゲンマメは図のように光の方向に曲がって成長しました。インゲンマメが強い光に向かって成長したのは、あるはたらきをしやすくするためです。このはたらきを何といいますか。
- 答え(2)
- 光合成
- 解説(2)
- 芽は光の方向に伸びる(曲がる)⇒ 正の屈光性
問6
田植えが終わったばかりの田んぼには、図のような小さなウキクサがたくさん浮いています。ウキクサは、葉のようなもの(葉状体)が分かれて増えていきます。このウキクサを使って実験を行いました。
【実験1】
水そうを3つ用意し、水温、光に当てる時間、肥料の条件を表のように調整しました。それぞれの水そうには、ウキクサを5個ずつ入れて、2週間その増え方を観察しました。
条件1 | 条件2 | 条件3 | |
水温 [℃] | 15 | 25 | 25 |
光に当てる時間 [時間] | 8 | 2 | 8 |
肥料 | 入れた | 入れた | 入れた |
(1)次の関係を調べるためには、どの条件とどの条件を比べるとよいですか。それぞれ番号で答えなさい。
① 水温とウキクサの増え方の関係
- 答え(1)- ①
- 1と3
- 解説(1)- ①
- 条件1と3は水温だけ異なっているから
② 光を当てる時間とウキクサの増え方の関係
- 答え(1)- ②
- 2と3
- 解説(1)- ②
- 条件2と3は光を当てる時間だけ異なっているから
(2)2週間後にウキクサの増え方がもっとも増えていると考えられるのは、条件 1 ~ 3 のどれですか。番号で答えなさい。
- 答え(2)
- 3
- 解説(2)
- 水温が高く、光に当てる時間が長いから
※成長に適した温度であれは、温度が高いほうが植物はよく育つ
(3)肥料とウキクサの増え方の関係を調べるために、適切な条件をア~ウから1つ選びなさい。
ア. 光に当てる時間と肥料のそれぞれの条件を同じにして、水温の条件だけを変える。
イ. 光に当てる時間だけ同じにして、水温と肥料のそれぞれの条件を変える。
ウ. 水温と光に当てる時間のそれぞれの条件を同じにして、肥料の条件だけを変える。
- 答え(3)
- ウ
- 解説(3)
- 調べたい条件以外は、同じ条件のものを選ぶ
【実験2】
実験1の条件3で、水そうでウキクサを育てました。2日ごとに2週間、その葉状体の増え方を観察したところ、表のような結果になりました。
日数 [日] | 0 | 2 | 4 | 6 | 8 | 10 | 12 | 14 |
ウキクサの葉状体の枚数 [枚] | 5 | 10 | 17 | 35 | 68 | 79 | 81 | 83 |
(4)表の結果をグラフにすると、どのようになりますか。ア~エから最も近いものを1つ選びなさい。
- 答え(4)
- エ
- 解説(4)
(5)10日目から、ウキクサがあまり増えていません。その理由として適当なものをア~エから1つ選びなさい。
ア. 温度が不足するから
イ. 光が不足するから
ウ. 肥料が不足するから
エ. 水が不足するから
- 答え(5)
- ウ
- 解説(5)
- ア:ウキクサが増える(成長する)には適温が必要だが、熱を消費するわけではない。
イ:光は水そう全体に当たっていると考えられる。
ウ:成長には肥料が必要である。ウキクサが増えるほど必要な肥料も多くなるため。
エ:水の量とウキクサの増え方の関係は実験されていないのでわからない。
【実験3】
ウキクサが増えると、田んぼのイネの成長にどのような影響をおよぼすのかを調べるため、図のような2つの条件でイネを育てました。ただし、温度や光に当てる時間など、ウキクサ以外の条件はすべて同じにしました。
(6)ウキクサが増えると、イネの成長にどのような影響をおよぼしますか。ア~ウから適当なものを1つ選びなさい。
ア. 成長が速くなる
イ. 成長が遅くなる
ウ. 影響はない
- 答え(6)
- イ
(7)(6)で答えた理由を説明しなさい。
- 答え(7)
- ウキクサが増えて、イネの肥料をうばってしまうから。
問7
タンポポを用いて、光や温度の条件を変えて開花するようすを観察したところ、表のような結果になりました。
条件 | 結果 | |
A | 光を当てる 気温25℃ | 開花した |
B | 光を当てる 気温10℃ | 開花した |
C | 光を当てない 気温25℃ | 開花しなかった |
D | 光を当てない 気温10℃ | 開花しなかった |
(1)この実験から、タンポポが開花する条件をア~エから選びなさい。
ア. 明るさと気温が関係している
イ. 明るさだけが関係している
ウ. 気温だけが関係している
エ. 明るさと気温のどちらも関係していない
- 答え(1)
- イ
- 解説(1)
- 気温に関係なく、光を当てる条件のときのみ開花した。
※タンポポは傾光性のある植物である
(2)チューリップは気温が高いときにだけ開花し、他の条件に影響を受けません。このことから、タンポポと同じ実験を行ったとき、開花する条件はどれですか。A ~ D からすべて選びなさい。
- 答え(2)
- A, C
- 解説(2)
- 気温が高い条件を選ぶ
※チューリップは傾熱性のある植物である